Red pill / Blue pill

2010年代も終わり、いよいよ2020年代に突入です。

来年はひとつの節目の年になりますね。日本で開催されるオリンピックに照準を合わせて事業設計をして来た方もたくさんみえるでしょう。勝負の年にしている経営者の方もみえるでしょう。清算の年に捉えている方もいるかもしれません。私も例外なく2020年をひとつの節目としてグランドデザインを描いて来ました。立場上、高い視座で臨まないとなりません。抽象度をやや上げて、長期的な視点で実りある節目を迎える必要があります。

さて、この節目に取り上げたい重要なことのひとつは「リーダーシップ」です。オリンピック開催国として、日本の振る舞いに世界が関心を寄せているように、私たち日本の企業も世界から動向を注目され、リーダーシップを発揮していくポジションになっているでしょう。例え小粒であってもピリリとした存在感を示し、日本的なるものを世界の舞台で発揮していくことは、これからのリーダーシップの大前提になると個人的には考えています。

ここで私たちが忘れないでいたいのは、

リーダーは実力主義ではない

ということです。実力があってリーダーに選ばれるのではなく、リーダーになるからこそ実力がつくというロジックなのです。ここはすごく大切なことなので、決して忘れてはいけません。

どういう態度で生きているか、どういう生き方なのか、在り方を問われているとも言えるでしょう。企業としての在り方、振る舞いをお客さんだけでなく、同業者も、そして他業種の人たちも見ています(お天道さんもみているよ)。現時点の領域に留まらず、踏み越えて乗り越えていくのがリーダー。

巧みな演出やテクニカルな技法に目が行きがちですが、メッキはいずれ剥がれ落ちます。添加物まみれの料理にみんなも疲れてきていますしね。実体自体を補完する演出ではなく、実体そのものを今まで以上にみられるでしょう。素材を超えない潔さ、佇まいはエレガントです。社会にとって、コミュニティにとって、自分にとってどんな存在なのか。リーダーとはメンバーに勇気、許しを与える存在。こんな考えでいいんだ、こんな見方、価値観でいいんだという勇気、許し。その場に留まらず力強く外に一歩踏み出す。そんなリーダーを求められている。自分にも他人にも本当の意味で厳しく、でもほっこりとした温かさも兼ね備える。父親のような生命力溢れる厳しさと母親のような愛情深い優しさを兼ね備えてるのが真のリーダーだと思うのです。

本当の意味で厳しく、そして愛情深く振る舞うとき、不愉快な真実と遭遇することになるでしょう。家畜のような安寧を願い、虚偽の繁栄に目を瞑るのか、血を流しながらでも一歩を踏み出すのか。あなたは不愉快な真実を明らかにしたいですか。それとも至福の無知を望みますか。「選択」のときがやってきました。2020年もどうぞよろしくお願い致します。

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