Black and White

ウィルスが世界を覆う以前から「サステナビリティ」は時代性を象徴するキーワードのひとつでした。記号株式会社も社会の一員としてサステナブルな活動を意識しています。

鳥取県の智頭町にある旧那岐小学校の教室をリノベーションし、メインの活動スペースにしているのもその一環です。歴史ある林業地として有名な智頭町。地元智頭杉を森林組合から調達し、教室の床を張り替えました。床の張り替え作業もワークショップとして開催し、インターネットで呼びかけ、県外からたくさんの人たちが集まって参加してくれました。もう6年くらい前になりますが、地元の人と県外から集まった有志の人たちと一緒になって汗を流して整えたのをよく覚えています。

廃校の教室オフィスのように、機能を失い社会から見放された点にスポットを当て、新たな命を吹き込む。利活用の精神は私たちの根底にある大切なマインドです。この精神性を持っての活動が、実際に私たちがどれくらい地域に貢献しているかわかりません。ただ、他の企業もこの廃校を活用するようになり、一部の教室だけでなく学校全体を大工事するような動きに立ち会ってみると、とても喜ばしいことです。全く使われていなかった5年前には想像できなかった人たちも多いでしょうし、未来への歩みを感じます。

私たちは慈善団体ではありませんから、環境的な価値や社会的な役割に配慮しながら、事業的にも意味を見出すことは忘れません。インターネットを主戦場としてきた強みを活かして、地方から世界に発信。ありがたいことにウィルスによって世界のルール変更がなされても自分たちのスタンスや姿勢を貫く。もちろんしなやかなトランスフォーメーションを踏まえて。

学級閉鎖となり行き場のなくなった子どもたちが廃校となった教室に集まって団欒している横で、オンラインを通じて地方で活躍するビジネスパートナーとともに切磋琢磨し、メッセージを発信し続けました。もちろん新しいチャレンジも忘れません。従来の事業を継続しつつ、今の時代にあったサービス、社会や周りから望まれているユニークな取り組みも企画して実践しています。*詳しくはこちらのサービスをご覧ください。

設立10年以内に時価総額10億ドルで非上場。幻の生き物ユニコーンに例えられ投資家の関心を集めてきたユニコーン企業ですが利益だけの追及する姿勢を疑問視されてきました。さらにひとつ進んだ概念としてのゼブラ企業。持続可能性と収益性。一見相反する目標を追い求めることから白黒のセブラに例えられ注目された次世代のスタイルです。マネーとミーニング両方追っていくというスタンスは小さながらも私たちの在り方とリンクします。

解りにくく映るでしょうが、ミーニングをしっかりと掴んで語っていく。小さな歩みであっても体現することで実体となって企業の地肉となっていきます。パラレルな価値軸は受け入れられにくいかもしれません。しかし、行動おこす&表現することで少しでも社会の希望になれたらという想いで活動しているのです。

こんな時代だからこそ、先人たちが築いてくれた今までの社会に感謝しつつ、新しい社会への繋ぎとして少しでも役に立ちたい。素朴な想いから細々と、しかし力強く成長していくことを心がけております。時代の要請も感じます。転換点にこのような役目を頂いて感謝が深まるばかりです。

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