jack in the box

決算書や財務諸表をみて、会社の状態を診断。未来予測を踏まえて、問題を課題化し、取り組んでいくという経営は確かにあるでしょう。

数字は嘘をつきませんからね。ただ、その数字、データという“記号”に惑わされていてはスマートとは言えません。数字やデータそのものの分析、取扱いに関しても深めたいところですが、今回取り上げたいのは「健康的な組織」に関してです。チームやグループ、コミュニティもそうですし、わかりやすい例で言えば会社という組織があげられるでしょう。

会社は株主のものだからオーナーの言うことが全てだ!と言う人がいます。同様に、会社を回しているのはオーナーに任された経営者だから経営者の意見が全て正しい!と言う人もいます。

確かにトップの器が会社(つまり組織)の器になるようにもみえますが私たちは必ずしもそうとは考えていません。トップはトップの役割があるだけで組織の一員に過ぎないと考えています。

個人事業主や俗にいうオーナー社長、雇われ社長はそこまで気にしたことがないかもしれませんが、会社というものは自分を中心として回っているのではなく、もっと根源的な何かに突き動かされているものだと思います。

組織のトップは、大なるものに隷属したただひとりの自分に過ぎないと私たちは捉えているからです。

ここで言う大なるものというのは単に会社を指し示していません。会社はあくまで形式であり言わば箱です。ここで指し示すのは箱に入ってる中味の中味、、、組織の心臓であり魂であります。コアというと抽象的ですがイメージしやすいでしょうか。

例えば私たちで言えば記号株式会社に隷属した島田晋輔であり、そのコアのメッセージは「自由な魂の獲得、囚われからの解放」と言えるでしょう。記号株式会社のエッセンスとも言えるかもしれませんし、ミッションとも言えるかもしれません。志や使命の方が馴染みがある人もいるかもしれません。

いずれにせよ、記号株式会社のコアを体現し伝導しているのが、たまたま今は島田晋輔だけであるということです。役目を終えてバトンタッチのときは必ずきます。深遠なテーマなのでとても命が足りないですし、自然の摂理でしょう。

このような関係構造にあり、個人と組織を分離することによって「健康的な組織」の第一歩が始まると私たちは考えています。

不健康な組織は責任の所在が曖昧でみんながみんな他の誰かに原因を求めがちです。空気が淀んでいるというのは言い得て妙ですが、空間が濁ってしまっている状態なのです。原因はトップにある!と言ってしまえば楽なのでしょうけど、実際は組織メンバーひとりひとりにあります。批判をしているお前自身も組織の一部なんだという自覚からスタートするのです。

逆に健康的な組織体は、先ほどあげたようにひとつひとつ分離していて立場をわきまえ、責任の所在がはっきりしているため、組織のメンバーが活き活きとしています。組織の末端からもにじみ出たコアを感じることができ、エネルギーの息吹を感じます。そこには好循環があるのです。

数字やデータといった事実も大切なのですが、事実には現れない組織内の雰囲気や空気にこそ、組織の未来が見え隠れします。

コミュニティの質はメンバーの質による

とよく言われてるいるように細胞ひとつひとつのクオリティが全体のスコアを決めます。何が飛び出してくるかわからない、、そして何が飛び出しても組織のエッセンスを感じる、、、どこを切ってもコアと共鳴できる、、、そんな状態が健康的な組織と考えています。目立つところばかりに目が行きがちですが末端にこそ魂の純粋さを推量れるのです。たった一本の髪の毛からその人の健康状態がわかるように。

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