アンテナの高い方に参加してもらわないと駄目なんです。

島田さんは飛び込みで来られてね。いざなぎ振興協議会が管理している旧那岐小学校の廃校オフィスを会社として活用したいということで。当時は振興協議会としても廃校オフィスの入居者を募る広報は特にしていなかったんですけど、島田さんは自ら来られましたよね (笑)

ちょうどその頃タルマーリー(※1)さんの受け入れについて振興協議会としても検討しているところでしたので、タルマーリーさんとあわせて島田さんの会社にも事業のプレゼンテーションをしていただき、その上で振興協議会として審査を行い、晴れて島田さんの会社の入居を許可したわけです。

島田さんの会社が廃校になっている旧那岐小学校2階の教室にオフィスとして入居いただいたことでご縁ができましたので、ここに旧校舎が使える施設があることや、有効利用できることをソーシャルメディア等で県内外に向けて呼びかけていただいたり、島田さんのユニークなコネクションで周知に協力頂けることは 我々いざなぎ振興協議会としては島田さんの力に大きく期待しているところです。また、この校舎全体のプロデュースについても島田さんのアイデアや手腕など継続的にお力添えいただいていますね。

もちろん我々もこの那岐地区を盛り上げ、住民の皆さんのお役に立てるよう試行錯誤しているんですがやっぱり地元の人間だけではね…。だから島田さんのようなアンテナの高さや広い世界を見ている人に参加してもらわないと駄目だな、難しいなっていう意識は従来から持っていたんですよ。

それと、いざなぎ振興協議会では婚活イベントや様々な行事等を年間通して行っているのですが、いざ現場で少し困ったことがあったり、手が足りなかったりすると快く手伝ってくださるので とても有難く思っているんです。事業に中に入ってもらったり、あとは台所で人手が足りないから という時には地元のお母さん方に混じってエプロン姿ですごく上手に蒲鉾を刻んで頂いたり(笑)、今ではすっかり頼りにしていますね。

ただまぁやっぱり、こうして島田さんには那岐地域に入って貰っていただいている訳ですけどもその前に住まいを置く集落でのキチンとした生活があり、そこで受け入れられているというのはここに至るまでのすべてに通じるスタートだと思いますね。田舎ではそれが出来ないとね。

これからはグローバルなスケールで智頭町や那岐という地区を知ってもらいたいですし本当に島田さんにしかできない発信や広報を助けてもらえると有難いですね。そして、この地元や地区に対して、講演やイベントでも良いし、何かどんどん仕掛けて行ってもらえたらなぁと思ってるんですよ。

 

写真中央:前川 義憲さま / いざなぎ振興協議会 会長
写真左:大谷 優希さま / いざなぎ振興協議会 事務局

いざなぎ振興協議会

いざなぎ振興協議会は2011年2月に発足。智頭町那岐地区において「現状を認識しながら将来を見据え、自主性の高い住民自治を築けるよう、多くの那岐地区住民参画により課題解決と、これからの地域づくりに 積極的に取り組むこと」を目的に活動している。協議会は那岐地区の財産区、公民館、小学校や保育園の保護者会等の各種団体、各集落等、那岐に関わる人々で構成されており、「いざなぎ活性化ビジョン」の 三本の柱に基づいて、総務と3つの部会で事業を推進している。

(※1) タルマーリー:水の清らかな土地の天然水と天然の菌、自然栽培された原料のみを使用しパンやビール、ピザを作り、カフェも併設するパン屋。パン作りや経営に対する独自の哲学が 日本全国、海外からも注目を集める有名店。